【ドライ・コンテナ (DRY CONTAINER)】 最も一般的なコンテナーです。長さにより20フィート・コンテナーと40フィート・コンテナーに大別されます。 通常の高さは8フィート6インチ(通称ハチロクバン)ですが、40フィート・コンテナには9フィート6インチの背高コンテナーがあります。(通称ハイキューブ、クンロクバン) また、近年輸送効率を上げる為に、40フィート・コンテナより約1.5m長い、45フィート・コンテナも登場しています。
コンテナの重さ(自重)を含む最大重量は規格上は、20' = 30,480kgs, 40' = 32,500kgsですが、日本では道路交通法の規制により、積載するセミトレーラの仕様などにより制限があります。 |
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【特殊コンテナ】
1.リーファーコンテナ (Reefer Container/Refrigerated Container)
コンテナーに冷凍機がついており、壁には断熱材が入っていて、一定の温度で貨物を運ぶ事が出来ます。
冷凍機と断熱材の厚みの分、ドライコンテナーより内寸が狭くなっています。
温度は−25度から+25度程度の範囲で調節が可能です。
冷凍・冷蔵貨物や低温で輸送する事が必要な化学品、医薬品の輸送に使用されます。
リーファーコンテナーには「ベンチレーション」という換気用の小窓があり、生花など密閉すると痛みが生ずるものを収納する場合には開ける必要があります。
リーファーコンテナを予約する際には「設定温度」「ベンチレーションのオープンorクローズ」「プレクールの有無」(事前に冷却するか否か)を指定します。
コンテナタイプ
20’ DRY
40’ DRY
40’ HC DRY
(8’6” High)
(8’6” High)
(9’6”
High)
要 目
MIN.
MAX.
MIN.
MAX.
内法寸法
長さ(mm)
5,365
5,549
11,460
11,674
11,674
幅 (mm)
2,225
2,286
2,226
2,286
2,286
高さ(mm)
2,077
2,264
2,204
2,235
2,509
扉開口寸法
幅 (mm)
2,225
2,286
2,226
2,336
2,286
高さ(mm)
2,025
2,202
2,121
2,163
2,444
内 容 積
(M3)
25.3
28.6
56.5
58.8
66.9
自 重
(s)
2,520
3,460
4,330
5,612
4,500
最大積載重量
(s)
16,860
21,110
24,868
26,150
25,980
2.オープントップコンテナ (Open Top Container) 通常のドライコンテナーの屋根部分が開いている構造になっています。 クレーンなどを使ってコンテナ上方からの荷役が可能なので、重量物、長いもの(長尺貨物)、背の高いもの (嵩高貨物)など、ドアからの荷役が困難な貨物を効率良く積むことができます。 荷物を積んだ後は、屋根部分を専用の防水布でカバーしますので、水濡れに弱い貨物は利用できません。 コンテナの横の壁部分が開閉するサイドオープンコンテナ(Side Open Container)もあります。 |
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3.フラットラックコンテナ (Flat Rack Container) 重量物、長尺物の荷役の為に、天井に加えて左右の壁がないコンテナーです。床と四隅の柱と前後の壁だけで 構成されます。 重量物が詰まれることを考慮して、他のタイプのコンテナより床が強化されています。
天井と両側の壁が無いため、コンテナから高さや幅がはみ出す貨物(オーバーハイ、オーバーワイド貨物)を積むことが可能ですが、本船での積み付け場所が限られ、両側にコンテナが置けないなどの制約が出るため、割増運賃(ボイドVoid)が適用されるので注意が必要です。 さらに、上部の構造物を一切持たない床面だけのフラットベッドコンテナ(Flat Bed Container)もあります。 |