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2001年入社社員

国際物流はうねる大河のようなもの。

2025.02.14

【フレイトフォワーディング営業部】
~国際物流はうねる大河のようなもの。幅は広いし、水深も深い~

最初の配属先は、航空貨物を扱う部署でした。
航空貨物はスピードが命!!
朝入ってきた貨物を夕方には送り出さなければいけない、などは日常茶飯事です。
予定外の仕事も少なくありませんでした。
「時間をムダにしない」が私のポリシーですが、「ムダにしない」どころか、「ムダにできない」。
そんな毎日に充実感を覚えましたし、鍛えられもしました。
入りから出まで、一連の輸送の流れを早い段階で経験できたのも、今となっては幸運だったと思います。

《2008年、シンガポールの現法への出向を命じられる》

言葉の不安はなかったのですが、女性の海外出向者のはしり、現地での仕事の
やり方やローカルスタッフとのつき合い方など、やはり緊張感やプレッシャーはありました。
細かな問題は頻繁に起きる。初めは戸惑いましたが、それも慣れでなんとか。
シンガポールは、人種も宗教も異なる多国籍社会なので、ある意味みんなが異邦人。
自分だけが外国人だという区別や疎外感もなく、自由な環境の中で生活し仕事をすることができました。

《国際物流はひと筋縄では行かない。そこがおもしろい?》

国ごとに輸出入の規制が違う。改正も頻繁に行われる。商習慣も国によってさまざまです。
極めつけはインドの商習慣 (そう言っていいかわかりませんが)。輸送条件が決まった後であれやこれや言ってくる。その多くはコスト。要は値切ってくる。言ったもの勝ち。
先輩からは、インド対応は大変だと聞いていましたが、直面するとやはりその通りでした。

正直なところ今でも対応に苦労しています。
日々、勉強です。

《長くこの仕事をしていると、変わりダネの荷を依頼されることもある》

多くの社員には、ひとつやふたつはあるものです。私の場合は植木(生木)です。
冬の期間に、植木を博多から台湾まで海上輸送。高さが3メートル近くある植木は通常のコンテナではムリなので、オープントップコンテナ(注1)を手配する。
細菌や微生物などの持ち込み(検疫NG)はタブーなので、根の土はすべて取り払う。波や風に揺すられてそれぞれの枝が擦れるダメージは最小限に抑える、などなど。
植木は生き物なので気を使いましたが、貴重な体験をさせていただきました。

注1)オープントップコンテナ: 四方は壁面で囲まれているが、天井が無いコンテナ。

《ある年、なぜか冷蔵コンテナの手配が厳しくなった》

日本から韓国へリーファーコンテナ(注2)の輸送を手配した時。
コンテナの在庫が枯渇していて、調べたところ、東南アジア域内でドリアンの出荷のピークを迎えており、冷蔵コンテナの需要が一気に増大したことが判明。
バタフライエフェクトではありませんが、さまざまな情報に敏感でなければ、と身に沁みました。

注2)リーファーコンテナ:海上輸送中に温度を一定に保つコンテナ。

《経験の積み重ねが大事。自分の考えが持てる人になること》

最初は誰でも経験が少ないため引き出しも少ない。
でもある程度の、そう4、5年もすれば、自分で考えることの大事さを知って欲しいと思います。
だから私の場合、まず相手の話をじっくりと聴く。
でも答えをすぐにということはあまりありません。よくあるのは、何を悩んでいるのか本人もわかっていなかったり・・・。
何が問題なのかな?とか、あなたはどうしたいの?どうすればいいと思う?と、逆に問いかけてみたりします。

別にいじわるをしているわけではありません。
自分で答えを導き出すほうが、身になるはず。国際物流はひと筋縄では行かない。
いろいろなやり方があるし、正解もひとつとは限らない。

若い人たちには「考える人」になって欲しいですね。

だからといって、ひとりで抱え込まないで欲しい。
内外日東は風通しのよい会社ですし、優しい先輩が沢山います。